6価クロム--Hexa valent chromium
- 用語
- 6価クロム
- 読み方
- ろっかくろむ
- 英語
- Hexa valent chromium
- 解説
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クロムの化合物のうち、酸化数 6であるものの総称。人体にきわめて有害である。皮膚に触れると潰瘍(かいよう)を起こし、体内に蓄積すると呼吸器や消火器などのガンの原因にもなりうる。
強力な酸化剤として働くため、金属の洗浄、装置の防食等に用いられ、 メッキ工場、クロム化合物製造工場などの廃液による水質汚染が社会問題となった。還元剤によって還元されると3価クロムになるため、6価クロムを廃棄する際には主に還元処理によって無害化する。
皮革のなめし(鞣し)に使用するのは3価クロムで、6価クロムは使用しない。