くん煙鞣し(燻煙鞣し)--Smoke tannage, Smoking
- 用語
- くん煙鞣し(燻煙鞣し)
- 読み方
- くんえんなめし
- 英語
- Smoke tannage, Smoking
- テーマ
- なめし
伝統
- 解説
-
古くからあるなめし(鞣し)方法の一種。松の葉や、稲わらを燃やした煙(くん煙)をあてることによって、なめしと着色を行う。くん煙に含まれる化合物が、皮のタンパク質と結合することで、なめしと着色の効果を得られると考えられている。
代表的な使用例として、山梨県に伝わる伝統工芸、「甲州印伝」がある。くん煙なめしを行う際には、煙を出す「かまど」、皮を貼り付ける「いぶし太鼓(いぶし胴)」などの設備が基本となる。
地域によって、くん煙のことを、ふすべ、えぶし、いぶし、くすべなどの呼び方をする。