ぬか(糠)鞣し
- 読み方
- ぬかなめし
- 英語
- Rice-bran tannage
- 意味
- 広義の油鞣しの一種である。近代以前には毛抜き、裏筋除去までの前処理をも鞣しの領域に入れていたため、ぬかを水に分散した液に毛皮を浸け込み発酵で毛根の腐敗を促進する過程を指す場合と、本来のもみをともなう加脂工程を指す場合の2通りがある。前者の代表は太鼓皮の脱毛であろう。これは半鞣しともいわれている。蹴まり(鞠)<けまり>用の鹿皮の場合も塩、ぬかを水で練ったものを塗布するが、反発力を保つためにももみの作業は行わないので前処理に分類してよいかもしれない。後者の代表がぬかにわら(藁)などの灰汁<あく>を加えた鞣しであろう。
- 関連リンク
- 灰汁鞣し