皮革用語詳細
用語
染料
--せんりょう--
Dye(Dyestuff)
意味
可視光の領域に吸収スペクトルを持ち、かつスルホン酸基(-SO
3
H)、カルボキシル基(-COOH)などの反応基を有する有色の有機物質で、水などの溶媒に溶解し、かつ着色すべき基質(
革
や
羊毛
など)と特別の結合剤の助けなしに結合し得る性質を備えたもの。通常は水に溶解する染料が一般的であるが、
アルコール染料
や溶剤性染料のように水以外の溶媒に溶けるものもある。基質上では分子分散に近い微分散状態で結合しているため、
顔料
のような不溶性色材に比べ演色効果が高い。基質との結合挙動の違い、化学構造や染着機構の違いから
酸性染料
、
直接染料
、
塩基性染料
、建染め染料、
反応染料
、分散染料、
アルコール染料
など多種類のものがある。皮革製造用には酸性染料、直接染料、塩基性染料などが使用されている。分散染料は水に不溶で、皮革、天然繊維、タンパク質繊維には染着しない。