皮革用語詳細
用語
革工芸
--かわこうげい--
Leather craft
意味
レザークラフトともいう。革工芸の歴史は古くヨーロッパでは有史以前にさかのぼる。中世になると
刻印
、
モデラ
や
金装飾
の技法が既に使われ、ルネッサンスの時期に絵画的な装飾がとり入れられている。一方、アメリカではインディアンが独特の製革技術で馬具、衣服などを作っていた。コロンブスのアメリカ発見とともにヨーロッパ文化がもたらされ、革工芸もスペイン人の手で持ち込まれ、その基が築かれた。
我が国では、奈良時代より漆皮箱や式具などに優れた革工芸があり、さらに
甲州印伝
や
ろうケツ染め
などの技法にヨーロッパの革工芸も加え、戦後のレザークラフトの
カービング法
などの導入により、革工芸がさかんとなった。革工芸は熟練した職人により伝統文化を伝えるとともに、多岐にわたる様々な技法を単独に、又は組み合わせて様々な作品が作られている。